2013年10月27日日曜日

Transcribe! (楽譜作成・耳コピ支援ソフト)その2

曲の構成を取って準備ができたら音を採っていきます。

聴き取りにくい音やフレーズを採るときに使っている機能の紹介をします。

1.リピート

リピートしたい所をマウスで選択します。選択した所の左右にマウスカーソルを持って行くとカーソルが変化するので微調整します。

2.スピード調整

コピーする時はスロー再生することがほとんどですので、メインウインドウの上部のボタンで大まかに、下部のスライダでは微調整できます。
「Audio Effects and Controls」ウインドウでは200パーセントまでのスピード調整ができますので、ライブでテンポが早く始まってしまった場合を想定したシミュレーションをしたり、テクニックの限界に挑戦してみたり色々使えます。

3.イコライジング

他の楽器に埋もれて聴き取りにくい場合は再生しながら「Audio Effects and Controls」のEQセクションで調整します。


4.オクターブ上げる

5弦の低い音を採ったり、シンセベースのラインを採ったりする際に有効です。

これらの機能を駆使して採譜していきます。再生環境はオーディオインターフェイスにヘッドホンですが、ヘッドホンはモニター用のものを複数種類用意して使い分けています。

半音下げの曲をノーマルチューニングで採譜、練習したいときは曲を半音上げます。

昔の曲などチューニングが微妙にずれている曲は微調整して採りやすくします。
ちょっとしたコツがあるので解説します。サンプルはピッチがずれていることで有名なエリック・クラプトンの「レイラ」です。

ギターのリフに続いてベースが出てくる一発目のD音を選択したところです。
下段のスペクトラムとピアノ鍵盤の「D」音がかなりずれているのがわかりますね。この曲はピッチがかなり高いです。これを微調整してピッタリ合わせます。ズレ幅が大きく微調整スライダだけだと足りないのでまず半音スライダで半音下げてから微調整することにします。鍵盤をクリックすると音が出ますので目と耳で確認できます。

ピッタリ合いました。

次回に続く!